私たちは、押し花を始めてまだ2年前後の盛岡在住仲良し3人組です。始めたきっかけは様々ですが、作品づくりの時間は無我夢中で、結構ストレス解消になっています。
やっと出来上がった作品を見て、「アレー!こんなはずじゃ…」ということが度々で、毎回「今度こそは」という意気込みで制作に励んでいます。押し花の材料は「えっ、こんなのも押し花になるの?」という驚きの連続で、近ごろは道路もただでは歩けなくなりました。しかも下を見たり上を見たりと、とっても危ない古娘です。こんな私たちを忍耐強くご指導くださる先生方や先輩の皆様には、感謝の気持ちでいっぱいです。また、このたびは、私たちの知人である足利春信さんのお声がかりと、八重吉煎餅店さんのご好意で3人展が実現しました。紙面をお借りいたしまして皆様に御礼申し上げます。
「咲いているよ」と、庭いっぱい広がる子供の歓声!嬉しい朝、幼稚園へお出かけ―――。でも、弾んで帰宅すると朝顔はしぼんでいる。「また、くったりしているよ」と撫でる。………咲いたままの朝顔が押し花になったら?!と思ったことが、私と押し花との出会いを深くしてくれました。あれから30年以上の月日が流れ、その間、押し花技術も次々と改善され、今では新世紀の夢ふくらむ見事な押し花が誕生しました。
 私の大切な庭の花たち、あなたの朝の散歩道、みんなの旅の想い出――咲き誇る美しい花々も、何気ない可憐な野の花や小さな雑草も、みんなみんな額絵の中でドラマを演じてくれる。虫たちがおいしそうに食べた透かし葉もじっと見つめるとまるで芸術の世界だ!
 嬉しさが形になって、あなたとわたしの楽しい架け橋となる。色・形……岩手の大地は自然がいっぱい。その大自然への憧れが、限りなくすてきな作品を生み出してくれる。
 サロンに集う仲間たちとの会話は、私のエネルギーの源。その押し花仲間の3人の仲良し古娘が、個性あふれるそれぞれの想いを押し花に託して演出する楽しい楽しい三人展……きっときっと、皆さんの心を温かく包み、明日への夢と希望をどこまでも広げてくれることでしょう。
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