●――植物画のこと
私の植物画は、硯の石を探しに行った道端に咲いていた植物の花があまりにもきれいで、それを記録に残そうと思ったのがきっかけで描き始めた。
描き始めると、患者さんが次から次へと花を持って来て、私に描かせるのだった。描く時に心がけたのは、出来るだけ空気を感じるものにしたいということである。
花は、空気の中に咲いていて、何も考えているわけではない。そんな花が大好きで描いたものである。
空気と花が一緒になって、自然を感じていただければ幸いです。
最後に、私の辞典には、雑草などありません。どんな花も、それなりの役目を果たしているのに雑草とは、人間がつけた人間の思いあがりです。
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